一体何が原因?膝の痛み、そのワケと年齢別に対策をご紹介
目次
膝の痛み、よくある原因をチェック
関節の摩耗

膝の痛み、よくある原因の一つに、関節の摩耗があります。関節の中には、骨と骨がスムーズに動くように、クッションのような役割をする「関節軟骨」があります。でも、年齢を重ねたり、激しい運動などで負担がかかったりすると、この関節軟骨が少しずつすり減ってしまうんです。すると、骨同士が直接こすれ合うようになり、炎症や痛みを引き起こすことも。これが、変形性膝関節症の主な原因と言われています。
筋肉の緊張や弱化

膝の関節を支え、安定させるために、周囲の筋肉はとっても重要な役割を担っています。特に、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)や裏側の筋肉(ハムストリングス)は、膝の動きに大きく関わっています。これらの筋肉が緊張しすぎたり、反対に弱くなってしまったりすると、膝関節に負担がかかり、痛みを感じやすくなってしまうことも。また、筋肉のバランスが崩れてしまうことも、膝の痛みにつながる可能性があります。
過度な運動や怪我

運動不足の解消に運動は効果的ですが、頑張りすぎてしまうと、逆に膝に負担をかけてしまい、痛みを引き起こす可能性も。特に、ランニングやジャンプなど、膝に大きな衝撃が加わる運動は、要注意です。また、スポーツや日常生活での何気ない転倒や、不意の事故による怪我も、膝の痛みを引き起こす原因となります。靭帯損傷、半月板損傷、骨折などが代表的な怪我として挙げられます。
姿勢の悪さや体重の影響

美しい姿勢を保つことは、見た目の美しさだけでなく、膝の健康にとっても大切な要素です。猫背や反り腰など、姿勢が悪い状態が続くと、膝関節に負担がかかり、痛みを感じやすくなってしまいます。また、体重が増加すると、当然ですが膝への負担も大きくなってしまいます。特に、肥満の方は、そうでない方に比べて膝関節症のリスクが高くなるという報告も。
若い世代に多い膝のトラブルと対策
オスグッド・シュラッター病
症状と原因
オスグッド・シュラッター病は、10代前半の成長期によく見られる膝の病気です。膝のお皿の下にある脛骨粗面という骨が出っ張ってきて痛みを生じます。これは、骨の成長が追い付かないうちに、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)に繰り返し負担がかかることで起こります。ジャンプやダッシュなど、膝を酷使するスポーツをするお子さんに多く見られます。
治療法
基本的には、安静を中心とした治療が行われます。スポーツ活動を一時的に休止し、膝をしっかり休ませることが大切です。痛みが強い場合は、湿布や痛み止めのお薬を処方してもらうこともあります。また、ストレッチや筋力トレーニングを行い、太ももの筋肉の柔軟性と筋力を高めることも効果的です。
予防法
予防には、運動前の十分なストレッチが効果的です。太ももの前の筋肉や裏側の筋肉を重点的に伸ばしましょう。また、運動のやり過ぎは禁物。適度な運動量を心がけましょう。
膝蓋骨脱臼
症状と原因
膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿(膝蓋骨)が本来の位置から外れてしまう状態のこと。膝に強い衝撃を受けたり、急に方向転換をした際に起こりやすく、激しい痛みと腫れを伴います。一度脱臼してしまうと、その後も繰り返しやすいという特徴があります。
治療法
脱臼した膝蓋骨は、医師によって元の位置に戻されます。その後は、固定具などで膝を固定し、安静にします。リハビリテーションとして、筋力トレーニングやストレッチを行い、膝関節の安定性を高めていきます。
予防法
膝蓋骨脱臼の予防には、太ももの筋肉、特に内側広筋の筋力トレーニングが有効です。また、スポーツを行う際は、ウォーミングアップをしっかり行い、膝周辺の筋肉を温めておくことが大切です。
中年世代に多い膝のトラブルと対策
変形性膝関節症
症状と原因
変形性膝関節症は、年齢を重ねるにつれて、膝関節の軟骨がすり減り、骨と骨が直接こすれ合うことで痛みや炎症が生じる病気です。中年以降に多く見られ、初期には立ち上がり時や歩き始めなどに痛みを感じることが特徴です。進行すると、安静にしている時でも痛みが続くようになり、膝の変形や水が溜まるなどの症状が現れることもあります。
治療法
治療の目標は、痛みや炎症を鎮め、日常生活を快適に送れるようにすることです。初期には、体重管理、運動療法、薬物療法などの保存療法が中心となります。症状が進んでしまっている場合は、ヒアルロン酸注射や手術療法が検討されることもあります。
予防法
変形性膝関節症を予防するには、適度な運動、バランスの取れた食事、体重管理などが重要です。特に、ウォーキングや水中歩行など、膝への負担が少ない運動を継続的に行うことが大切です。
半月板損傷
症状と原因
半月板は、膝関節の中にあるC字型の軟骨で、クッションのような役割を果たしています。スポーツや事故などで膝をひねってしまったり、強い衝撃を受けたりすることで損傷することがあります。損傷すると、膝に痛みや腫れ、引っかかり感などが生じます。
治療法
半月板損傷の治療法は、損傷の程度や症状によって異なります。軽度の損傷であれば、保存療法で経過を観察します。一方、重度の損傷や保存療法で改善が見られない場合は、手術療法が検討されます。
予防法
半月板損傷を予防するには、膝周りの筋肉を鍛え、関節を安定させることが重要です。また、スポーツを行う際は、ウォーミングアップを十分に行い、急激な動きや無理な体勢を避けるようにしましょう。
シニア世代に多い膝のトラブルと対策
関節リウマチ
症状と原因
関節リウマチは、免疫の異常によって関節に炎症が起こり、痛みや腫れ、こわばりなどの症状を引き起こす病気です。進行すると関節が変形し、日常生活に支障をきたすこともあります。原因は解明されていませんが、遺伝的要因や環境要因などが関与していると考えられています。
治療法
関節リウマチの治療は、炎症を抑え、関節の破壊を抑制することが目的です。薬物療法を中心に行われ、症状や病状に合わせて、消炎鎮痛剤、ステロイド薬、免疫抑制剤などを使い分けます。
予防法
関節リウマチの予防法は、残念ながら確立されていません。しかし、禁煙やバランスの取れた食生活、適度な運動など、健康的なライフスタイルを心がけることが大切です。
膝関節痛
症状と原因
膝関節痛は、膝に痛みを感じる状態の総称です。その原因は、変形性膝関節症、関節リウマチ、痛風など、さまざまです。高齢者の場合、加齢に伴う関節の老化現象によって膝関節痛が生じやすくなります。
治療法
治療法は、原因となる病気によって異なります。そのため、まずは医師の診察を受け、正確な診断を受けることが重要です。自己判断で治療を行うのは危険なので控えましょう。
予防法
膝関節痛を予防するには、適度な運動、バランスの取れた食事、体重管理などが有効です。また、転倒による怪我を防ぐために、家の中や外出先での環境整備も大切です。
毎日の習慣で膝の痛みを予防!
適切な運動とストレッチ
膝の痛みを予防するためには、日頃から適度な運動を行い、膝周りの筋肉を鍛えることが大切です。ウォーキングや水中歩行など、膝への負担が少ない運動がおすすめです。また、運動前後のストレッチも忘れずに行いましょう。太ももの筋肉やふくらはぎの筋肉を重点的にストレッチすることで、膝関節の柔軟性を保ち、怪我の予防にもつながります。
正しい姿勢と体重管理
美しい姿勢を保つことは、見た目の美しさだけでなく、膝関節への負担を軽減するためにも重要です。猫背や反り腰は、膝関節に余計な負担をかけてしまうため、日頃から姿勢に気を配りましょう。また、体重増加は膝への負担を増大させるため、適正体重を維持することが大切です。バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、体重管理に努めましょう。
津久野駅前接骨院で出来る事
膝に違和感や痛みを感じたら、早めに津久野駅前接骨院にご相談ください。自己判断で放置すると、症状が悪化したり、適切な治療を受ける機会を逃したりする可能性があります。特に、痛みが強い、腫れがひどい、歩行が困難などの症状がある場合は、すぐに当院にご相談ください。